度重なる移植の失敗が精神に与えるダメージは、とても大きいです。
夜ベッドに入るとつい、何がいけなかったのかと考えてしまい、寝入るタイミングを失ってしまうことが何度もありました。
失敗の因果関係を探っていると、長女の時はああだった、こうだったと、二人目治療と異なっている部分が見えてきます。
だいたいにしてクリニックが違うし、治療方法も違っているので当然なのですが、一人目の時の成功体験を反芻すればするだけ、今回も同じようにすればいいんじゃないだろうか、との思いが強くなっていきました。
一人目治療と二人目治療との違い
一人目の時と二人目の時の共通点は、採卵によってOHSSを発症したことです。
しかし、一人目の時は入院を条件に戻しを行い、あえなく失敗。
二人目の時は安静を言い渡され、戻しは見送りとなりました。
その後、一人目は自然周期での凍結胚移植で見事着床に至りました。
妊娠期間もなんの問題もなく、3000g超の健康体で無事に誕生しました。
まとめてみると、
【一人目】
- OHSS発症→入院条件で移植(戻しは2個)→失敗
- 自然周期で凍結胚移植(戻し2個)→着床
※移植回数2回
一方二人目は、
【二人目】
- OHSS発症→移植は見送り
- ホルモン補充法で凍結胚移植(戻しは1個)→失敗
- 再びホルモン補充法で凍結胚移植(戻し1個)→失敗
見比べてみると、異なる点が2つほどあることに気付かれるかと思います。
まずは移植個数です。
一人目クリニックでは夫婦の意向を聞いた上で2個戻しが行われていました。
しかし二人目クリニックでは原則戻しは1個でした。
一人目治療当時は、一度に2個の移植がOKだったのですが、時の流れと共に双胎、品胎を防ぐという理由で、戻しは基本1個となったらしいです。
そしてもう1つの異なる点、それは一人目が自然周期であったのに対し、二人目はホルモン補充での治療であることです。
自然周期の希望
凍結胚移植は新鮮胚移植よりも15%程妊娠率が高いというデータがあります。
子宮内膜やホルモンバランスを良い状態に整えて挑む、という点での率の高さらしいです。
1回目の移植の時、私は一人目の時のように、OHSSなのに無理に戻しをするなんてことはしなかったし、なんといっても妊娠率がちょっと上がる凍結胚の戻しなのだから、7割がた着床するだろうとかなり自信がありました。
しかし結果は撃沈…。
今度こそはと挑んだ2回目の戻しも凍結胚移植でしたが、残念な結果に終わりました。
そしてふと思ったのです。
一人目の時と同じ条件で戻しをしてみればいいんじゃないかしら…。
3回目の移植を希望する旨をクリニック側に伝えに行った際、そのことをドクターに提案してみました。
「自然周期での戻しをお願いしたいのですが」
これで私の未来は明るくなる。
そう思っていたのですが、
「うちでは自然周期での移植はやっていないんですよ」
なんですと!?
ドクターの言葉に、一瞬息をするのを忘れてしまいました。
「そうなんですか…」
明るいビジョンを思い描いていただけに、脱力感が半端ありませんでした。
「自然周期だと、もし週末とかに重なるとクリニックがお休みになるので、移植することが出来ないんです」
あとからそう説明してくれたのは看護師さんです。
なんじゃそりゃ⁉と思わず口に出してしまいそうでした。
あきらめきれませんでしたが、やっていないと言われてしまってはどうすることも出来ません。しかし望みはまだ残っています。
戻す個数を2個にしてもらうのです。
正直言い出すのが恐怖でした。
こちらの言葉に迎合するということがないドクターなので、ヘタなことを言うと突っ込まれるといつもビクビクしていました。(良い関係とは言えませんね…)
しかし今回ばかりは譲るわけにはいきません。
何を言われても引き下がらないぞと、自分にカツを入れ、
「今回は2個の戻しでお願いしたいんですが」
「3回目だし、2個戻してみますか」
あれ…。いいの?
と、ちょっと意表を突かれましたが、これで気持ちがかなり楽になりました。



